「わたしの名前は……。えーと、その、あの……」 わたしがしどろもどろになっていると、銀髪の青年は首をかしげた。 「エート・ソノ・アノ……、というのか?」 ……もう、これっきゃない! わたしは覚悟を決めた。 「はい、そうです! エートとお呼びください!」 話はしばし、さかのぼる。