恋花ロマンチカ

『どうせ、遊びでしょ?』


いつかの綾瀬さんの言葉が蘇る。

そんな事、分かってる。

あたしは必死なのに、片桐先輩は余裕なのも知ってる。

片桐先輩の一歩後ろを歩くあたしを、まさかあれが?どういう事?そう言った雰囲気で見ている生徒たちのことも知っている。

そんな視線に気付かないふりをして、種を撒いたのは自分、落ち着かせる魔法の呪文のように、毎回言い聞かせている。

「…たしは、何曜日の女なんですか」

「……は?」

「曜日ごとに彼女いるんでしょ?何曜日ですか、あたしは」

「いままで呼び出された曜日数えてみれば」

「……っ、それは、」

そんなの聞かなくても分かる、のに。


「…何曜だった?」


意地悪な笑顔であたしを覗く片桐先輩。

悔しいのに、心臓が騒がしく走るから結局白旗を翻すしか出来ない。