心の奥でため息をひとつ。
「話聞いてる!?」
大声が聞こえて「はい、聞いてます」思わず気を付けをする。
「いつ別れるの?」
「それは……片桐先輩に……」
「巧に言っても別れないからあんたに聞いてんだよ!」
きっと、この人達はあたしが嫌いと言うより、自分や友人の想い人に彼女が出来たから怒っているのだろう。
「先輩、あたしでも大丈夫だったんで、先輩が告白したらきっとOKもらえますよ!」
そっちがいい。先輩たちのほうがずっとお似合いだし、あたしも片桐先輩から解放される。思わず応援をすると、その人たちの顔付がみるみる険しくなった。
「はぁぁ?調子乗んなし!」
しかし、返事を聞く限りどうやらあたしの選択は間違いなのだろう。
「ていうか、そもそも本当に付き合ってるの?」
「妄想だったりして」
「確かに。頭大丈夫〜?現実と区別つかなくなったー?」
完璧にあたしの悪口になった所でまたため息を落とせば気持ちを和ますかの様にお腹が間抜けな音を鳴らす。
あぁ、早く待ちぼうけをしているお弁当を食べたい。
手に持つランチトートの紐をきゅっと握り、なんとか口角を持ち上げていると、足元の影が、どうしてか急に伸びた。



