「ふつうは、ふつうだよ」
そう言うと、ママがお盆にのせてくれた朝ごはんを持って調理場から一番近い席に座る。
ごはんと卵焼きとお味噌汁。それをゆっくりいただいてから、わたしは部屋に戻って制服に着替えた。
学校に行く準備をして一階に降りても食堂のほうは静かで、空や暉くんはまだ起きてきていないみたいだった。
ちょうどいいから、このまま空とは会わずに学校に行っちゃおう。そう決めて、本館の玄関へと向かう。
靴を出して外に出ようとすると、そのタイミングで玄関のドアが開いた。
「わぁっ……!」
「わっ……」
びっくりして声をあげると、外から入ってきた誰かも同じように声をあげる。誰かと思ったら、そこにいたのは海くんだった。
「びっくりした。真凛か……」
「こっちのほうがびっくりしたよ。ドアを開けようとしたら、勝手に開くんだもん」
「ごめん。玄関前の掃除してたから」
そう言う海くんは、ほうきとちりとり、それからゴミ袋を持っている。
そう言うと、ママがお盆にのせてくれた朝ごはんを持って調理場から一番近い席に座る。
ごはんと卵焼きとお味噌汁。それをゆっくりいただいてから、わたしは部屋に戻って制服に着替えた。
学校に行く準備をして一階に降りても食堂のほうは静かで、空や暉くんはまだ起きてきていないみたいだった。
ちょうどいいから、このまま空とは会わずに学校に行っちゃおう。そう決めて、本館の玄関へと向かう。
靴を出して外に出ようとすると、そのタイミングで玄関のドアが開いた。
「わぁっ……!」
「わっ……」
びっくりして声をあげると、外から入ってきた誰かも同じように声をあげる。誰かと思ったら、そこにいたのは海くんだった。
「びっくりした。真凛か……」
「こっちのほうがびっくりしたよ。ドアを開けようとしたら、勝手に開くんだもん」
「ごめん。玄関前の掃除してたから」
そう言う海くんは、ほうきとちりとり、それからゴミ袋を持っている。



