食堂の入り口をぼんやり見ていると、すぐに掃除機を持った海くんが戻ってくる。そのとき、わたしの視線に気付いた海くんと目が合った。
海くんが不思議そうに首を傾げるのを見て、わたしの心臓がドクンと跳ねる。慌てて海くんから目をそらしたけど、なぜか一度速くなった胸のドキドキがおさまらない。
急に目をそらしたりして、きっと海くんに変に思われただろうな……。そんなことを気にしていると、横からトントンッと腕をつつかれた。
「真凛〜、サボんないで。手が止まってまーす」
顔をあげると、空がわたしに焼きそばのお皿を差し出しながらにこっと笑いかけてきた。
「ごめん……」
「もう、真凛。よそ見禁止だよ〜」
空が唇をとがらせて、わざとらしく怒ったフリをする。
「よそ見禁止」っていう空の言葉に、海くんを見てドキドキしたことがバレたんじゃないかと思って少し焦った。
「ほら〜、また手止まってるよ」
だけど、笑顔で次々とお皿を渡してくる空の態度はいつも通り。そのことに、ほっとした。
だって、もしバレてたらなんだか気まずいし、空に申し訳ない。
空への告白の返事もまだできていないのに、海くんにちょっとドキドキしちゃったなんて……。
海くんが不思議そうに首を傾げるのを見て、わたしの心臓がドクンと跳ねる。慌てて海くんから目をそらしたけど、なぜか一度速くなった胸のドキドキがおさまらない。
急に目をそらしたりして、きっと海くんに変に思われただろうな……。そんなことを気にしていると、横からトントンッと腕をつつかれた。
「真凛〜、サボんないで。手が止まってまーす」
顔をあげると、空がわたしに焼きそばのお皿を差し出しながらにこっと笑いかけてきた。
「ごめん……」
「もう、真凛。よそ見禁止だよ〜」
空が唇をとがらせて、わざとらしく怒ったフリをする。
「よそ見禁止」っていう空の言葉に、海くんを見てドキドキしたことがバレたんじゃないかと思って少し焦った。
「ほら〜、また手止まってるよ」
だけど、笑顔で次々とお皿を渡してくる空の態度はいつも通り。そのことに、ほっとした。
だって、もしバレてたらなんだか気まずいし、空に申し訳ない。
空への告白の返事もまだできていないのに、海くんにちょっとドキドキしちゃったなんて……。



