空と海と、願いごと

 暉くんに、どんな事情があるのかわからないけど……。陸くんが話をしてくれるなら、大丈夫なのかな。

 ほっと息を吐いていると、ママがほうきとちりとりを持って調理場の奥から出てくる。

「さあ、みんな。片付けるから、ちょっとどいてね」

 ママが床に散らばった焼きそばを拾い、大きめのお皿の破片も拾って、細かい破片はほうきで履いていく。テキパキと後片付けしていくママを見て、空が申し訳なさそうに両手を合わせた。

「真凛ママ、ごめんね。おれが余計なことしたせいで、せっかく作ってくれた焼きそばダメにしちゃった」

「気にしないでいいのよ。暉くんだって、ちょっとカッとなっちゃっただけだと思うし。みんなケガはない?」

「平気」

「よかった。じゃあ、ここはママが片付けるから、真凛がお皿に焼きそばをいれてくれる? もうすぐパパや太一さんも降りてくると思うから」

「わかった」

「じゃあ、おれも手伝う」

 ママに頼まれて調理場に入ると、空がついてくる。