「真凛ママ、これすごい美味い! いくらでも食べれそう」
「ほんと? 男の子は食べっぷりがよくて嬉しいわ。真凛なんて、ごはんもおかずもちょっとしか食べないもんね」
味見なのに、あっという間にお皿の焼きそばを空っぽにしてしまう空を見て、ママが嬉しそうにニコニコしている。
わたしはずっと、ママは東京の家での暮らしが気に入ってるんだと思ってた。だけど、『たいようの家』に来てからのママは、民宿の食堂メニューの試作品を考えたり、食べ盛りの男の子たちを満腹にできる料理を考えたり……。毎日、生き生きしていて楽しそう。
ママは、広い調理場で、自分の好きな料理を思う存分できる今の生活が、けっこう気に入ってるんだと思う。
いいなあ。ママは楽しそうで。わたしなんて、転入初日からクラスメートとトラブってるのに……。
はぁーっとため息を吐いていると、
「真凛。食べないなら、それもちょーだい」
と、空がわたしの海鮮焼きそばにまで箸を伸ばしてきた。
「ほんと? 男の子は食べっぷりがよくて嬉しいわ。真凛なんて、ごはんもおかずもちょっとしか食べないもんね」
味見なのに、あっという間にお皿の焼きそばを空っぽにしてしまう空を見て、ママが嬉しそうにニコニコしている。
わたしはずっと、ママは東京の家での暮らしが気に入ってるんだと思ってた。だけど、『たいようの家』に来てからのママは、民宿の食堂メニューの試作品を考えたり、食べ盛りの男の子たちを満腹にできる料理を考えたり……。毎日、生き生きしていて楽しそう。
ママは、広い調理場で、自分の好きな料理を思う存分できる今の生活が、けっこう気に入ってるんだと思う。
いいなあ。ママは楽しそうで。わたしなんて、転入初日からクラスメートとトラブってるのに……。
はぁーっとため息を吐いていると、
「真凛。食べないなら、それもちょーだい」
と、空がわたしの海鮮焼きそばにまで箸を伸ばしてきた。



