空と海と、願いごと

「え、っと……。下行く? 洗濯はまだ時間かかるし」

「そうだね」

「じゃあ、いこっか」

 ぎこちなくそう言って、海くんが先に歩き出そうとする。その後ろからついて行こうとしたら、海くんが急にぴたりと立ち止まって振り向いた。

 目が合ってドキッとしていると、海くんが「あの、さ……」とためらうように口を開く。

「おれ、真凛に言っとかなきゃなって思うことができた」

「うん……?」

 あらたまった感じで話しだす海くんに、わたしの心臓の音がドクン、ドクンと速くなる。