「空~、おせー。洗濯機回せないから早く……、って。真凛いたのか」
ふと見上げると、全然洗濯物を運んでこない空にしびれをきらしたのか、海くんが階段の手すりのところからこっちを見下ろしている。だけどわたしと目が合うと、なんだか気まずそうな顔をして屋上のほうに引っ込んでしまった。
「あ~、今のはちょっと誤解されたかもね」
海くんの姿が見えなくなると、空がなんだか楽しそうにククッと笑う。
「どういうこと……?」
「だってさ、好きな子が自分以外のやつとふたりだけで話してて。なんか顔赤くしてんだよ。海は絶対、真凛がおれとなんかあったのかなって思ってるよ」
「え……?」
「だから、これ。はい」
にこっと笑った空が、いきなりわたしに山盛りのシーツを押し付けてきた。
「はい、ってなに……」
わたしが戸惑っていると……。
ふと見上げると、全然洗濯物を運んでこない空にしびれをきらしたのか、海くんが階段の手すりのところからこっちを見下ろしている。だけどわたしと目が合うと、なんだか気まずそうな顔をして屋上のほうに引っ込んでしまった。
「あ~、今のはちょっと誤解されたかもね」
海くんの姿が見えなくなると、空がなんだか楽しそうにククッと笑う。
「どういうこと……?」
「だってさ、好きな子が自分以外のやつとふたりだけで話してて。なんか顔赤くしてんだよ。海は絶対、真凛がおれとなんかあったのかなって思ってるよ」
「え……?」
「だから、これ。はい」
にこっと笑った空が、いきなりわたしに山盛りのシーツを押し付けてきた。
「はい、ってなに……」
わたしが戸惑っていると……。



