「3年前のこと、全部忘れててごめんね。そのせいで、空と海くんの関係を壊しちゃったことも……」
わたしの言葉に、海くんが小さく首を横に振った。
「空とのことは、真凛には関係ない……。おれのせいで、母さんは事故に遭ったし。空はそのことを恨んでる……」
「でも、海くんはお母さんのこと、ずっと空に謝りたいって思ってたでしょ。3年前、海くんはわたしのママのためにさくら貝を使ってくれたけど、ほんとうは別のお願いごとがあったじゃない」
「でも、それは、さくら貝と人魚に願ったってどうしようもないことだってわかってたから——」
海くんが、そう言って口ごもる。
わたしの言葉に、海くんが小さく首を横に振った。
「空とのことは、真凛には関係ない……。おれのせいで、母さんは事故に遭ったし。空はそのことを恨んでる……」
「でも、海くんはお母さんのこと、ずっと空に謝りたいって思ってたでしょ。3年前、海くんはわたしのママのためにさくら貝を使ってくれたけど、ほんとうは別のお願いごとがあったじゃない」
「でも、それは、さくら貝と人魚に願ったってどうしようもないことだってわかってたから——」
海くんが、そう言って口ごもる。



