「たしかに、昼間はちょっといろんなことを思い出して倒れちゃったけど、もう大丈夫。もしも話を聞いてる途中で少しでもおかしいなって思ったら、すぐに言うから。だから、陸くんの知ってることを教えてほしい」
「じゃあ、おれが知ってることだけね」
しばらく話すのを渋っていたけど陸くんだけど、わたしが何度もしつこく頼んだら、諦めたようにそう言った。
「3年前の夏。おれが夕方友達と遊んで帰ってきたら、うちの前に救急車が止まってたんだ。なにがあったんだろうって思ったら、父さんが出てきて、『真凛が海で溺れた』って青くなってて……。そのまま、真凛は病院に運ばれてったんだ」
陸くんが空や海くんと家で待っていると、しばらくして病院に付き添った太一さんから『真凛が目覚めた』という連絡があったらしい。
そのときに『真凛が事故のショックで部分的に記憶をなくしてるかもしれない』という報告を受けたそうだ。
「じゃあ、おれが知ってることだけね」
しばらく話すのを渋っていたけど陸くんだけど、わたしが何度もしつこく頼んだら、諦めたようにそう言った。
「3年前の夏。おれが夕方友達と遊んで帰ってきたら、うちの前に救急車が止まってたんだ。なにがあったんだろうって思ったら、父さんが出てきて、『真凛が海で溺れた』って青くなってて……。そのまま、真凛は病院に運ばれてったんだ」
陸くんが空や海くんと家で待っていると、しばらくして病院に付き添った太一さんから『真凛が目覚めた』という連絡があったらしい。
そのときに『真凛が事故のショックで部分的に記憶をなくしてるかもしれない』という報告を受けたそうだ。



