わたしがその話をした瞬間、陸くんの表情がかたくなった。
「真凛は、あのときのこと覚えてるの?」
陸くんが、ゆっくりと確かめるように尋ねてくる。
「うん。ずっと忘れてたんだけど、最近思い出したことがいろいろあって。そのときのこと、聞いてもいい?」
「いいけど……。真凛は大丈夫なの? あのときの事故が原因で、うちに来た日も今日もパニック起こしてるよな」
「そうだけど……。今はいろいろ思い出したこともあるし、大丈夫だと思う」
「ほんとうに? 真凛がまたここに来ることが決まったときから、父さんや航一さんに3年前の夏のことは話すなってけっこうきつく言われてるんだけど……」
陸くんが、困ったように頭を掻く。
それを聞いて、だから、空も海くんも、わたしが3年前の夏のことを聞いたら困り顔になってたんだなって思った。
わたしが余計なことを思い出してパニックにならないように、パパやママや太一さんはずいぶんと気をつかってくれていたらしい。
「真凛は、あのときのこと覚えてるの?」
陸くんが、ゆっくりと確かめるように尋ねてくる。
「うん。ずっと忘れてたんだけど、最近思い出したことがいろいろあって。そのときのこと、聞いてもいい?」
「いいけど……。真凛は大丈夫なの? あのときの事故が原因で、うちに来た日も今日もパニック起こしてるよな」
「そうだけど……。今はいろいろ思い出したこともあるし、大丈夫だと思う」
「ほんとうに? 真凛がまたここに来ることが決まったときから、父さんや航一さんに3年前の夏のことは話すなってけっこうきつく言われてるんだけど……」
陸くんが、困ったように頭を掻く。
それを聞いて、だから、空も海くんも、わたしが3年前の夏のことを聞いたら困り顔になってたんだなって思った。
わたしが余計なことを思い出してパニックにならないように、パパやママや太一さんはずいぶんと気をつかってくれていたらしい。



