「空が接客したら、ママの焼きそばもたくさん売れそうだよね」
何気なく言うと、空が「そうかな?」と振り向いた。
「うん、売れると思う」
特に女の子のお客さんがたくさん集まりそう。そう思って頷いたら、ずっと面倒くさそうな顔をしていた空が嬉しそうに、にこっとした。
「真凛がそう言うなら、頑張ろっかな。おれ、真凛ママの屋台の準備手伝ってくる」
なぜだか急にやる気を出した空が、ママのいる屋台のテントへと走っていく。その背中を見送りながら、暉くんが苦笑いした。
「空くんて、意外と単純だよね」
「空は昔から単純だよ。ほら、暉はテーブルと椅子の設置手伝って」
「えぇー」
陸くんが持っていた椅子を強引に暉くんにあずけて、ほかのテーブルを取りに行く。
陸くんに取り残された暉くんは、ブツブツ文句を言いながら、渡された椅子を引きずって運び始めた。海くんや陸くんと違って華奢な暉くんは、椅子ひとつ運ぶだけなのに、よろよろしてる。その背中をちょっと笑いながら見ていたら、折りたたみ式のテーブルを持った海くんがそばを通りかかった。
何気なく言うと、空が「そうかな?」と振り向いた。
「うん、売れると思う」
特に女の子のお客さんがたくさん集まりそう。そう思って頷いたら、ずっと面倒くさそうな顔をしていた空が嬉しそうに、にこっとした。
「真凛がそう言うなら、頑張ろっかな。おれ、真凛ママの屋台の準備手伝ってくる」
なぜだか急にやる気を出した空が、ママのいる屋台のテントへと走っていく。その背中を見送りながら、暉くんが苦笑いした。
「空くんて、意外と単純だよね」
「空は昔から単純だよ。ほら、暉はテーブルと椅子の設置手伝って」
「えぇー」
陸くんが持っていた椅子を強引に暉くんにあずけて、ほかのテーブルを取りに行く。
陸くんに取り残された暉くんは、ブツブツ文句を言いながら、渡された椅子を引きずって運び始めた。海くんや陸くんと違って華奢な暉くんは、椅子ひとつ運ぶだけなのに、よろよろしてる。その背中をちょっと笑いながら見ていたら、折りたたみ式のテーブルを持った海くんがそばを通りかかった。



