「わ、ほんとだっ!」
ダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド岩は、思った以上にキラキラして綺麗で。急いでスマホのカメラを起動させると、パシャパシャッと写真を撮る。
「ほんとうにダイヤモンドみたいだ! こんなところ、よく見つけたね。海と夕陽なんて……。住んでた場所では絶対に見られなかった風景だ」
輝きを増しながら少しずつ沈んでいく太陽を感動して見つめていると、横顔に海くんの視線を感じた。
振り向いて首をかしげると、海くんがまぶしげにわたしを見つめてくる。
「真凛は、今も東京に帰りたい?」
「え?」
「違う? 真凛はここに来たとかから、ずっとそう思ってるんだろうなって気がしてたけど」
海くんに聞かれて、わたしは一瞬答えに詰まった。
そういえば、似たような質問を、少し前に空にもされたことがある。
空だけでなく、海くんにもそんなふうに思われていたなんて……。『たいようの家』に来た日のわたしは、相当ひどい顔をしていたんだろうな。ほんとうに、恥ずかしい。
顔を隠すように手のひらを頬にあてると、海くんがククッと笑う。
「今さら恥ずかしがる?」
「いや、恥ずかしいよ」
ダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド岩は、思った以上にキラキラして綺麗で。急いでスマホのカメラを起動させると、パシャパシャッと写真を撮る。
「ほんとうにダイヤモンドみたいだ! こんなところ、よく見つけたね。海と夕陽なんて……。住んでた場所では絶対に見られなかった風景だ」
輝きを増しながら少しずつ沈んでいく太陽を感動して見つめていると、横顔に海くんの視線を感じた。
振り向いて首をかしげると、海くんがまぶしげにわたしを見つめてくる。
「真凛は、今も東京に帰りたい?」
「え?」
「違う? 真凛はここに来たとかから、ずっとそう思ってるんだろうなって気がしてたけど」
海くんに聞かれて、わたしは一瞬答えに詰まった。
そういえば、似たような質問を、少し前に空にもされたことがある。
空だけでなく、海くんにもそんなふうに思われていたなんて……。『たいようの家』に来た日のわたしは、相当ひどい顔をしていたんだろうな。ほんとうに、恥ずかしい。
顔を隠すように手のひらを頬にあてると、海くんがククッと笑う。
「今さら恥ずかしがる?」
「いや、恥ずかしいよ」



