「真凛、大丈夫?」
布団を肩にのせて必死に引っ張っているわたしを見た海くんが、クスクス笑う。
「全然大丈夫じゃない。この布団、すっごい重いんだけど」
「だから、手伝うって言ったじゃん。うちの旅館の敷布団、すげー重いんだよ」
海くんが笑いながら近付いてきて、わたしが引っ張っても動かなかった敷布団をひょいっと軽々持ち上げる。
「敷布団は、おれ運ぶから。真凛はシーツと掛け布団運びな」
「え、うん」
わたしに指示を出すと、顔色ひとつ変えずに階段のほうへと布団を運んでくれる海くん。その姿は、なんだかめちゃくちゃ頼もしい。
重たい布団を運ぶのは海くんにお任せして、薄いシーツや軽めの掛け布団を柵から降ろすと、わたしも彼のあとをついて行った。
「はあ~、疲れた」
海くんに手伝ってもらって屋上と3階の部屋を3往復すると、わたしは自分の部屋の和室にバッタリと倒れた。
布団を肩にのせて必死に引っ張っているわたしを見た海くんが、クスクス笑う。
「全然大丈夫じゃない。この布団、すっごい重いんだけど」
「だから、手伝うって言ったじゃん。うちの旅館の敷布団、すげー重いんだよ」
海くんが笑いながら近付いてきて、わたしが引っ張っても動かなかった敷布団をひょいっと軽々持ち上げる。
「敷布団は、おれ運ぶから。真凛はシーツと掛け布団運びな」
「え、うん」
わたしに指示を出すと、顔色ひとつ変えずに階段のほうへと布団を運んでくれる海くん。その姿は、なんだかめちゃくちゃ頼もしい。
重たい布団を運ぶのは海くんにお任せして、薄いシーツや軽めの掛け布団を柵から降ろすと、わたしも彼のあとをついて行った。
「はあ~、疲れた」
海くんに手伝ってもらって屋上と3階の部屋を3往復すると、わたしは自分の部屋の和室にバッタリと倒れた。



