「ママ。わたし、なにか手伝うことある?」
「どうしたの、急に?」
カバンを置いて調理場に入って行くと、ママがわたしの行動に目をぱちくりとした。
「たまには、ママのお手伝いしようと思って。何したらいい?」
「そうね。夜ごはんの仕込みは、ほとんど終わっちゃったし。何してもらおうかな」
手を洗ってママの隣立つと、ママが「うーん」と唸る。
「あ、そうだ。まだ屋上にお布団干したままなのよ。それを入れてきてくれる?」
「え〜、布団?」
料理の手伝いをするつもりが力仕事を頼まれて、ちょっとゲンナリ。それが思いきり顔に出てしまっていたのか、ママが苦笑いした。
「手伝うって言ったのは真凛のくせに。お手伝いの内容でやる気なくさないでよ。やるって決めたなら、なんでもやってくださーい」
「は〜い」
わたしは渋々返事をすると、食堂を出て階段を上がった。
わたしはめったに行かないけど、『たいようの家』の離れには広い屋上があって、洗濯物や布団を干すためのスペースとして使われている。屋上へは、離れの3階から非常階段で繋がっていた。
非常階段を上がっていくと、屋上のドアが開けっぱなしになっていた。
誰かが閉め忘れたのかな。首をかしげつつ最後の一段を上がったそのとき。ちょうどドアのところで、洗濯物を抱えた海くんと鉢合わせた。
「わっ……」
「わぁっ……!」
同時に驚きに悲鳴を上げたわたし達だったけど……。お互いが誰だかわかると、顔を見合わせて吹き出してしまう。
「どうしたの、急に?」
カバンを置いて調理場に入って行くと、ママがわたしの行動に目をぱちくりとした。
「たまには、ママのお手伝いしようと思って。何したらいい?」
「そうね。夜ごはんの仕込みは、ほとんど終わっちゃったし。何してもらおうかな」
手を洗ってママの隣立つと、ママが「うーん」と唸る。
「あ、そうだ。まだ屋上にお布団干したままなのよ。それを入れてきてくれる?」
「え〜、布団?」
料理の手伝いをするつもりが力仕事を頼まれて、ちょっとゲンナリ。それが思いきり顔に出てしまっていたのか、ママが苦笑いした。
「手伝うって言ったのは真凛のくせに。お手伝いの内容でやる気なくさないでよ。やるって決めたなら、なんでもやってくださーい」
「は〜い」
わたしは渋々返事をすると、食堂を出て階段を上がった。
わたしはめったに行かないけど、『たいようの家』の離れには広い屋上があって、洗濯物や布団を干すためのスペースとして使われている。屋上へは、離れの3階から非常階段で繋がっていた。
非常階段を上がっていくと、屋上のドアが開けっぱなしになっていた。
誰かが閉め忘れたのかな。首をかしげつつ最後の一段を上がったそのとき。ちょうどドアのところで、洗濯物を抱えた海くんと鉢合わせた。
「わっ……」
「わぁっ……!」
同時に驚きに悲鳴を上げたわたし達だったけど……。お互いが誰だかわかると、顔を見合わせて吹き出してしまう。



