15分くらいかけて、暉くんと『たいようの家』に戻ると、陸くんが玄関を掃除していた。
「おー、おかえり。暉と真凛、ふたりで帰ってきたんだ?」
玄関前のなだらかな坂道を並んで上がってきたわたしと暉くんを見て、陸くんが意外そうに目を見開く。
「うん、たまたまいっしょになったから」
「はあ? 真凛が勝手についてきたんでしょ」
陸くんの前では、わたしを拒絶するようなことを言う暉くんだったけど……。わたしの呼び方が、いつのまにか「あんた」から「真凛」に変わってるのに気付いて、ちょっとニヤついてしまう。
暉くんてば、ツンデレだな。
ニヤついていると、暉くんが横目に睨んできた。
「真凛、さっきからうるさいよ」
「何も言ってないけど」
「顔がうるさいの! 顔が!」
ムキになって怒る暉くんは怖くないし。むしろ、かわいい。
「おー、おかえり。暉と真凛、ふたりで帰ってきたんだ?」
玄関前のなだらかな坂道を並んで上がってきたわたしと暉くんを見て、陸くんが意外そうに目を見開く。
「うん、たまたまいっしょになったから」
「はあ? 真凛が勝手についてきたんでしょ」
陸くんの前では、わたしを拒絶するようなことを言う暉くんだったけど……。わたしの呼び方が、いつのまにか「あんた」から「真凛」に変わってるのに気付いて、ちょっとニヤついてしまう。
暉くんてば、ツンデレだな。
ニヤついていると、暉くんが横目に睨んできた。
「真凛、さっきからうるさいよ」
「何も言ってないけど」
「顔がうるさいの! 顔が!」
ムキになって怒る暉くんは怖くないし。むしろ、かわいい。



