その日クラスに入ると、
何だか見慣れない男がいた。
明るい茶髪に、着崩した制服。
人懐っこい笑顔に笑い声。
訊くと、昨日来た編入生らしい。
こんな中途半端な時期に
来る編入生も珍しいものだ。
もうすぐ夏休みだし。
昨日俺は学校を
休んでいたので知らなかった。
隣のクラスに
双子の妹が居るという。
俺は見たくなったので、
友達の優成と
一緒に見に行った。