教室では、
クラスメイト2人相手に
千洋が掴みかかって
いる所だった。
俺は後ろから千洋を取り押さえる。
「何すんねん!」
「落ち着けって。」
「お前、こいつらに
何言われとんのか
知っとるんか!?
許せるんか?
俺は親友の悪口言われるんが
一番腹立つねん!」
千洋が俺を「親友」と
呼んだ事に、
俺は気づくはずもなかった。
今はそれどころではない。
「俺のことはいいよ。
それ以上やったら、
お前が停学になるよ。」
「かまへん。
停学でも謹慎でも
喜んで受けたる。」
「千洋…。」