それから俺は
二人とじっくり話し合った。
トラウマの事、
事件の事、傷の事…
じっくり時間を掛けて話したし、
宏哉さん達は
それでもいいと言ってくれた。
嬉しかった。
帰る間際に映美さんが言った。
「じゃあ、これからよろしくね。」
「はい…。」
「ふふ、航くん。
これから家族になるのよ。
敬語は、なしにしましょう。」
「…解った。」
「ふふ、いいコね。
じゃあまた来週ね。」
映美さんは俺の頭を撫でて
応接間を出て行った。