入ると、
「よぉ来たな。
待っとったで。」
と言われた。
千洋はベッドの上に
座っている。
そして何故か
手から点滴の管が
伸びていた。
「点滴退屈。
さっきからやっとんのに
ちぃとも終わらん。」
「具合でも悪いのか?」
「ちぃっとな。
何かはあんさんが
話してくれるまで
俺も言わん。」
千洋はにっと笑った。
ずるいと思った。