授業が始まったけど、
そばに刃物があると
考えただけで、
気になって仕方ないし
苦しくなって、
気付けばしゃがみ込んで
震えていた。
怖い。
「航、大丈夫か?」
優成が声を掛けてくれた。
大丈夫じゃない。
出来ることなら
今すぐ逃げ出したい。
優成はしょうがねぇな、と
言って先生に
適当な理由を言って
俺を連れ出してくれた。