いくら、両親の為とはいえ、 どちらかが終わりを告げれば 簡単に終わる関係。 あたし達がどうなっても 会社がどうにかなるわけじゃない。 だったらどうして… 「きゃ…」 慣れないヒールにあたしは転びそうで。 …ああ、子供だってバレバレだよ。 「…危ないから」 差し出された手。 あたしは恐る恐るその手をとった。 繋いだ手から気持ちが伝わりそうなくらいドキドキして。 駄目だよ。 どうしてそんなに優しいの…? 閉じ込めようとしても 溢れ出す想い。 決心が… 揺らいじゃうよ…