アオハルを走るボクらは、出会いと別れをくり返して。





「インターハイと全国大会2連覇かぁ……やっぱり桜坂高校のサッカー部ってスゴいよな!」

「……あぁ、そうだな」

「あーっ、早く大地さんたちとサッカーがしたいっ! なぁ、ハルもそう思うだろ?」

「……うん、そうだな」


始業式が終わって、アオと教室へ向かう途中。

俺が適当に相槌(あいづち)を打っていると、いきなりアオが俺の肩をガッとつかんできた。


「ハルっ! お前、大丈夫かっ!?」

「なんだよ、急に……」

「だって、ハルがサッカーの話に食いつかないなんて、絶対変だしっ!」

「……っ!」


アオの言葉にハッとする。

サッカーの話になると、いつもテンションが上がるはずなのに。

言われてみれば、全然サッカーの話に集中できてなかった。


「もしかして、まだ気にしてんのか? 桜庭さんのこと」


アオに見透かされたようで、心臓がドキッと跳ねた。


「なんでわかったんだよ」

「桜庭さんを追いかけてからずっと浮かない顔をしてるから」


確かに、桜庭さんのことを考えていたけど……そんなに顔に出ていたとは思わなかった。


「桜庭さんと何かあったのか? 話ならいくらでも聞くけど」


アオがそう言ってくれたので、桜庭さんのことを話した。