図書室裏

大きな木とベンチが1つある。

“話とは…?”


彼女は、端的にと言わんばかりに
手をさし出して、腕につけている
時計を気にした。

[あ、えっと…こないだは、ありがとう。
あのおかげで、たぶんね?
緊張せずに、応援のリーダーできたと思う]


おれは、久しぶり
緊張しながら、思いを伝えた。

“はぁ…?
それは、よかった。”

首を傾げながらも、
笑顔で頷きながら話を聞いてくれた。

[でも、すごいね…
なんか、意味は、分からなかったけど
言葉がずしって響いたというか…なんというか
おでこゴツンとかも…ちょっと
動揺したというか…その…]

本当に知りたかったのは
ココだ。
なぜ、あのタイミングで
あんな言葉が、そして
行動できたのか、気になって仕方なかった。