危険色の進路/その9
麻衣&祥子
「はい、はい、その通りです!会長からもいいケンカ相手できてよかったなって、あやされたわ。…相馬さん、ヤツにも私と同じ”土俵”をと迫ったよ。で…、相馬会長は横田に向かってこう言った。”お嬢ちゃん、この麻衣と地獄で遊んでみたくないか”ってよ!」
「そんで、横田は何と答えたんだ?」
祥子が間髪入れずに問いただしてきたわ
おお、答えてやるよ!
「…祥子!ヤツは考えた末、こう返答したわ。”やりまちゅ”ってな…」
”アハハハ…”
「…」(祥子)
祥子は神妙な顔して私をじっと見つめたままだったが、他はみな爆笑だったわ
あのなー、笑いごとじゃないんだよな、これ…
おけい…
今いちわかってねーぞ、この人達…
...
麻衣…
お前の”明日から”は、おぼろげながらだが、わかった気がしたよ
お前ってさ、常に自分を煮え湯の中に身を投じること…
それを突きつけて生きているんじゃねーのか…
わずか16歳でさ
それは性だか本能ってヤツなんだろうか…
そこで、気が付くと横田競子が隣にいたと…
...
私は一昨日の夜、火の玉川原で初めて横田を目の当たりにした
文句なく凄まじい戦いだったよ、お前ら二人
その結果、麻衣がここまでヤツとやり合うことにこだわる、その”なぜ”が私には理解できた…
だがよう、本当に凄まじかったのはその後の二人だと思えるんだ、私にはよ
お前…、やる気なんだよな、この後も徹底的にさ…
私はそれに興味津々だ
だからこの後、せっかくだから、お前らの”第2章”は間近かでじっくり”目撃”させてもらうわ
麻衣&祥子
「はい、はい、その通りです!会長からもいいケンカ相手できてよかったなって、あやされたわ。…相馬さん、ヤツにも私と同じ”土俵”をと迫ったよ。で…、相馬会長は横田に向かってこう言った。”お嬢ちゃん、この麻衣と地獄で遊んでみたくないか”ってよ!」
「そんで、横田は何と答えたんだ?」
祥子が間髪入れずに問いただしてきたわ
おお、答えてやるよ!
「…祥子!ヤツは考えた末、こう返答したわ。”やりまちゅ”ってな…」
”アハハハ…”
「…」(祥子)
祥子は神妙な顔して私をじっと見つめたままだったが、他はみな爆笑だったわ
あのなー、笑いごとじゃないんだよな、これ…
おけい…
今いちわかってねーぞ、この人達…
...
麻衣…
お前の”明日から”は、おぼろげながらだが、わかった気がしたよ
お前ってさ、常に自分を煮え湯の中に身を投じること…
それを突きつけて生きているんじゃねーのか…
わずか16歳でさ
それは性だか本能ってヤツなんだろうか…
そこで、気が付くと横田競子が隣にいたと…
...
私は一昨日の夜、火の玉川原で初めて横田を目の当たりにした
文句なく凄まじい戦いだったよ、お前ら二人
その結果、麻衣がここまでヤツとやり合うことにこだわる、その”なぜ”が私には理解できた…
だがよう、本当に凄まじかったのはその後の二人だと思えるんだ、私にはよ
お前…、やる気なんだよな、この後も徹底的にさ…
私はそれに興味津々だ
だからこの後、せっかくだから、お前らの”第2章”は間近かでじっくり”目撃”させてもらうわ



