危険色の針路/その7
麻衣
ということで、いよいよ私だな
まあ、祥子もひっくるめてってことになるけどさ…
...
「それで、私なんですが、まあ、既に耳にしてると思うけど、今後は火の玉川原で戦った、横田競子とやり合っていくつもりです。…そのステージは私としては、南玉連合内部でってことで考えてますが…、私は南玉をおん出されてる身なんで、まだどうなるかは分かりません」
うーん、私を見るみんなの目と表情、興味深いなあ…
祥子は薄笑い浮かべてるし、リエと片桐さんはまあ、なかば呆れ顔だしね
真樹子さんに至っては、なんだか心配顔してくれちゃってるよ(苦笑)
で…、久美だけが何度も大きく頷いて、私が話を一段落させたとこで拍手しようとしてる
ここ違うって、久美…(爆笑)
...
「…なにしろ、総長荒子さんの”骨”をいただいた後の決着はまだこれからですしね。それ次第ですわ、はっきりした方針は、へへ…」
アハハハ…
みんな、のけ反ってるって…
で…、たまりかねて真樹子さんが顔を紅潮させて発言だぞ(苦笑)
...
「…あのね、私は今でも麻衣さんのその方針、できれば思いとどまってほしいと思ってるわよ。だってそうでしょ?あなたは我々サイドのリーダーとしてさ、向こう側を圧倒したのよ。南玉にしたって、今回はカモシカなんかとのタイマンに拘らなければ、完全に潰せたわ。ふう…、それを何好んでまた…。敵陣の南玉に出戻って、カモシカと向き合うってのよ」
もう傑作だよ、真樹子さんの顔…
ケバマックスの面下げて、こう正義感の演説かまされるとねえ…
私ものけ反っちゃうって(苦笑)
...
「…麻衣さん、よく言聞いてよ。向こうはさ、”今回”の後だもの、それこそ恨み骨髄で麻衣さんを徹底的にマークしてくるわよ。今までみたいに、南玉の内部で手を打っていくことなんてできっこないって。…どう?そんなアホなこと、やめてくれないかしら…」
「いえ…、心配してくれるのは嬉しいんですが、気は変わりませんよ」
「あなたって人は…。じゃあ、おととい言った私の条件、承諾してもらわないと…」
おお、ここで飛び出した訳ね…
私は正面左の祥子を向いてから切り出した
麻衣
ということで、いよいよ私だな
まあ、祥子もひっくるめてってことになるけどさ…
...
「それで、私なんですが、まあ、既に耳にしてると思うけど、今後は火の玉川原で戦った、横田競子とやり合っていくつもりです。…そのステージは私としては、南玉連合内部でってことで考えてますが…、私は南玉をおん出されてる身なんで、まだどうなるかは分かりません」
うーん、私を見るみんなの目と表情、興味深いなあ…
祥子は薄笑い浮かべてるし、リエと片桐さんはまあ、なかば呆れ顔だしね
真樹子さんに至っては、なんだか心配顔してくれちゃってるよ(苦笑)
で…、久美だけが何度も大きく頷いて、私が話を一段落させたとこで拍手しようとしてる
ここ違うって、久美…(爆笑)
...
「…なにしろ、総長荒子さんの”骨”をいただいた後の決着はまだこれからですしね。それ次第ですわ、はっきりした方針は、へへ…」
アハハハ…
みんな、のけ反ってるって…
で…、たまりかねて真樹子さんが顔を紅潮させて発言だぞ(苦笑)
...
「…あのね、私は今でも麻衣さんのその方針、できれば思いとどまってほしいと思ってるわよ。だってそうでしょ?あなたは我々サイドのリーダーとしてさ、向こう側を圧倒したのよ。南玉にしたって、今回はカモシカなんかとのタイマンに拘らなければ、完全に潰せたわ。ふう…、それを何好んでまた…。敵陣の南玉に出戻って、カモシカと向き合うってのよ」
もう傑作だよ、真樹子さんの顔…
ケバマックスの面下げて、こう正義感の演説かまされるとねえ…
私ものけ反っちゃうって(苦笑)
...
「…麻衣さん、よく言聞いてよ。向こうはさ、”今回”の後だもの、それこそ恨み骨髄で麻衣さんを徹底的にマークしてくるわよ。今までみたいに、南玉の内部で手を打っていくことなんてできっこないって。…どう?そんなアホなこと、やめてくれないかしら…」
「いえ…、心配してくれるのは嬉しいんですが、気は変わりませんよ」
「あなたって人は…。じゃあ、おととい言った私の条件、承諾してもらわないと…」
おお、ここで飛び出した訳ね…
私は正面左の祥子を向いてから切り出した



