麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑦/危険色の進路決す!

過激な夏の扉/その1
麻衣&真樹子


「…という訳です。まあ、木戸ちゃんにも春先からずっと貢献してもらってきてますんで、ここは良しなにしてあげたいと思うんですわ」

私の説明に固まってた二人、今度は首をクンクン縦に振ってた…


...


「そうねえ…、今振り返ると木戸の果たした役割って、あくまで結果的にだけど、私達にとって極めて大きかったわね」

「確かにそうだねー。特に最後の南玉を真っ二つに分断させたのは、明らかに木戸の一撃が決定打だったよ」

「それに、三田村さんの仕掛けでOB・OG連を壊滅状態に追い込めたのも、木戸ちゃんの誘導があったればこそでしたよ」

「アハハハ…、麻衣さん、木戸は自らも属するOB・OG連をぶっ壊しながら、喜んじゃってたんだものね。傑作よ、それ」

もう、3人は超盛り上がっちゃったよ

節操の無さゆえ、私達のオペレーションから外した木戸先輩は、その節操のなさで、我々にこれ以上ないほど貢献してくれたんだもんね

それが、こういった情勢に至っては、もう新生南玉には居場所がなくなるってこと、あの人自身が一番承知してるだろうしね

そういうところは鋭いから、あの類は(苦笑)


...


「で、具体的は三田村さんにどんな世論操作をして欲しいって言ってるの、木戸は?」

真樹子さん、もろ好奇心に行き着いてるよ、はは…

「えっと、実は…」

私は笑いをこらえるのがつらくって、言葉がスムーズに出なかった(苦笑)

ふふっ、だってさあ…


...


なるほどねえ…

うふふ…、こんな情報操作を後輩の麻衣さんに頼んでる木戸の顔を想像してたら、思わず吹き出しそうだわ(笑)

「…何だ、そりゃ?」

一方、三田村さんは目が点だったわよ

もう麻衣さんと私は、床に体を転げてゲラゲラ笑っちゃってね…(爆笑)