「高校生くらいの女の子がずっとあんたの傍にいるよ」

「…見えるの?」

「わたし、小さい頃から霊感があるから」

「…実は」

星は同僚にこの間からの出来事を全て話した。

「え~…やばいよ、それは」

星から話を聞くと、カナは眉を潜めた。

「時効間近って事は警察の捜査も難航してるって事でしょ?
そんな事件を素人が解決出来るわけないじゃん…」

「うーん、でもずっと付きまとわれてるし」

カナはため息をつくと、

「じゃあ、わたしも協力してあげる」

星に笑顔を向けた。

「え、いいの?」

「だって彼氏じゃ役に立たないでしょ?」

星は泣いてしかいなかった輝月を思い浮かべ、

「お願いします」

カナに頭を下げた。