萌音が玄関まで向かい、いつものスーツ姿の諒を前に言うと、諒は少し緊張したように頷く。そして言った。
「だって、今日は結婚記念日でしょ?」
ああ、これから離婚届を書くのか。そう覚悟していた萌音に、諒は手を差し出す。
「行こうか」
「えっ?」
そのまま萌音は諒に手を引かれ、車に乗せられた。二十分ほど車に揺られてついたのは、おしゃれなドレスやよそ行きのワンピースがたくさん並んだお店である。
「あの諒さん、ここは?」
突然こんな場所に連れて来られ、戸惑う萌音に諒は言う。
「萌音に一番似合うドレスを選ぶんだよ」
「えっ?」
諒とお店の人が話を始め、萌音は時々ドレスを試着されられ、「これじゃない。あれじゃない」と言われながら、一時間ほどかけて花が散りばめられたピンクのドレスを買うことになった。メイクやヘアセットもされ、ヒールのある靴も用意される。
「可愛いね、よく似合ってる。でも歩きにくいでしょ?腕、貸すよ」
「ありがとう、ございます」
「だって、今日は結婚記念日でしょ?」
ああ、これから離婚届を書くのか。そう覚悟していた萌音に、諒は手を差し出す。
「行こうか」
「えっ?」
そのまま萌音は諒に手を引かれ、車に乗せられた。二十分ほど車に揺られてついたのは、おしゃれなドレスやよそ行きのワンピースがたくさん並んだお店である。
「あの諒さん、ここは?」
突然こんな場所に連れて来られ、戸惑う萌音に諒は言う。
「萌音に一番似合うドレスを選ぶんだよ」
「えっ?」
諒とお店の人が話を始め、萌音は時々ドレスを試着されられ、「これじゃない。あれじゃない」と言われながら、一時間ほどかけて花が散りばめられたピンクのドレスを買うことになった。メイクやヘアセットもされ、ヒールのある靴も用意される。
「可愛いね、よく似合ってる。でも歩きにくいでしょ?腕、貸すよ」
「ありがとう、ございます」


