俺が首を横に振ると、近くから「もう、あの物の怪を倒したのか」と聞き慣れた声が聞こえる。声がした方を見ると、塀の上には黒いローブに身を包んだオズワルドさんがいた。
オズワルドさんは、冷たい目を俺らに向ける。
「……今まで俺は人を本の中に閉じ込めて、俺の操る物の怪に人を襲わせていた」
俺の口から「は?」という声が出た。
「……つまり、今まで人が本の中に閉じ込められるという事件を起こしていたのは、オズワルドさんだった……ってこと?」
ノワールがいつもの声のトーンで問いかけると、オズワルドさんは「そうだ」と頷くとノワールに近づく。
ノワールはオズワルドさんを警戒したような目で見つめて、戦闘態勢になった。
オズワルドさんは、ノワールの前で立ち止まると「お前は、いつまでも可哀想な子だよな」と嘲笑う。
「ーーーー」
それから、オズワルドさんは俺の知らない言語で何かを言い始めた。
その言葉を理解出来ているのか、ノワールの表情がどんどんと暗くなる。
「ーーーーーー」
オズワルドさんの言っていることは分からないけど、あまり良い内容ではないということだけは、オズワルドさんの表情とノワールの表情を見て分かった。
「…………止めてよ……それ以上は……」
そんなノワールの呟きが、俺の耳に届いた。
オズワルドさんは、冷たい目を俺らに向ける。
「……今まで俺は人を本の中に閉じ込めて、俺の操る物の怪に人を襲わせていた」
俺の口から「は?」という声が出た。
「……つまり、今まで人が本の中に閉じ込められるという事件を起こしていたのは、オズワルドさんだった……ってこと?」
ノワールがいつもの声のトーンで問いかけると、オズワルドさんは「そうだ」と頷くとノワールに近づく。
ノワールはオズワルドさんを警戒したような目で見つめて、戦闘態勢になった。
オズワルドさんは、ノワールの前で立ち止まると「お前は、いつまでも可哀想な子だよな」と嘲笑う。
「ーーーー」
それから、オズワルドさんは俺の知らない言語で何かを言い始めた。
その言葉を理解出来ているのか、ノワールの表情がどんどんと暗くなる。
「ーーーーーー」
オズワルドさんの言っていることは分からないけど、あまり良い内容ではないということだけは、オズワルドさんの表情とノワールの表情を見て分かった。
「…………止めてよ……それ以上は……」
そんなノワールの呟きが、俺の耳に届いた。