あたしに…… あたしだけに向けられた優しい笑顔。 「おつかれ、和華ちゃん」 あぁ、もう。 いきなりあたしに胸きゅんパンチ(←何だ、ソレ)をお見舞いしてくれる。 「疾風ぇー。会いたかったよ」 ぎゅうぅぅ。 人目もはばからず、思い切り抱きついたあたしの頭にポンっと大きな手を置くと彼は言う。 「あは。会いたかったって、昨日会ったじゃん。 ……って、オレも会いたかったけど」 こんな嬉しいことを言ってくれちゃう。 それがあたしの大好きな彼氏、 小田桐疾風〈オダギリハヤテ〉なのです!