「あのね……?」 じっと見つめるあたし。 目をキョロキョロさせて、ちょっと挙動不審な疾風。 んもー、可愛すぎ! でも。 この勝負、もらった!! 『今日はイケる』 そう確信したあたしは、さらに身体を近付けた。 こんな方法、ズルいなんてわかってる。 でも、行ってみたい。 疾風の部屋に。 もっと知りたい。 疾風のことを……。 「あのね、明日お休みだし、今日は疾風の部屋にお泊まりしたいんだけどな……?」