「え、えーっと、本当にバッサリいっちゃっていいの?」

「お願いします!!」


おばさんが念入りに、何度も確認してくれる。私が今までショートにした事が無かったから……。


「ショートで良いんです!!」

「う、う〜ん」


きっとおばさんには、私に何か事情があるってわかってる。


でも――


お願いだから、今は何も聞かないで。

お願い、おばさん。


「……っ」

「ねぇ南月ちゃん。先に髪を濡らしちゃおっか?」