「へぇ、太陽にそんな事があったんだね」

「あ、あの……理央?」

「それで女子の事をずっと見てたのか。単なる女好きなのかと思ってたよ」

「理央?私の声、聞こえてるよね!」


この状況は何!?
説明してよ――!


と、大きな声を出した私は、現在――

自分のベッドに寝かされている。オデコには、ひんやり冷たい湿布を貼られ、脇には体温計が刺さっている。


「ちょ、ちょっと寒気がするだけだって。大丈夫だから……」

「ダメ。寒気がするって事は、これから熱が出る前兆って、よく言うでしょ?」


き、聞いた事なかった……。そうなんだ。理央、詳しいな。

じゃなくて!


「あんな勢いよく、太陽くんを追い返さなくっても、」

「南月に何をするか、分かったもんじゃないからね」


理央が絶賛、警戒している相手。

それは太陽くん。


実は、あの後――