東条朝都は放課後、旧校舎の見回りをしていた。テントウムシの姿をした妖精星子も一緒だった。
 「ん」
 と、星子。
 「どうした星子」
 と、朝都。
 「黒田チセというものがピンチです」
 「何」
 と、朝都。
 「ついてきてくだい」
 と、星子。
 「わかった」
 テントウムシの姿をした星子が飛んでいく。朝都が追いかけた。