黒田チセは小さいころから色々見えていた。ゴーストとか妖精とか。またいろいろ聞こえていた。また不可思議な能力があった。黒魔術とかタロットとかしていた。
 またギャラクシー出版社が運営する女子中高生に人気のサイト「ウルフちゃん小説投稿サイト」に小説などを投稿したり、構想を練ったりしていた。

 チセは野いちご学園高等部に入学した。1年C組。
 チセは暗い茶色の髪、ショートヘア。目は大きく黒目がちだった。やせていて、背は高かった。声は小さい。
 学校ではみんなに不気味ちゃん、悪魔と呼ばれ、冷やかされていた。友達はいず、独りだった。
 そんなチセにクラス1のイケメンで、売れっ子モデルの金髪(ブロンド)さらさらヘア、切れ長の蒼(あお)い瞳、眉がきりっとした高瀬帳(たかせとばり)君が話しかけてきた・・・・・・。