その数日後。 「工藤!なんか先輩きてるよ」 急に教室で呼ばれて、慌てて廊下に出る。 そこにいたのは弥生ではなかった。 「えっと、深友…さん?」 確か、弥生の友達の先輩だ。 「あ、私のこと知ってるのね、樋口深友です。弥生の友達」 深友が俺を見つめる。 「工藤くん、弥生を助けて」 深友がはっきりと言った。 「…助ける?」 「工藤くんさ、菅原和真って知ってる?」 「あ、弥生の元カレさん」