俺は買い物から帰ってきて買った服を眺めた。

濃いめのジーパンとチェックシャツ。

俺のクローゼットはほぼ黒のTシャツしかないので、色んな意味で異色だが、俺は気に入っていた。

買い物中は俺より浮かれた母親の視線と笑顔が癪だったがいいものを買えてよかった。

弥生もおしゃれしてくるだろうか。

きっと弥生にはその気はないから気合を入れてっていうようにはならない。

だけどきっと美人な彼女なら正直、なんでも可愛くなるのだろう。

そこまで考えた時に急に恥ずかしくなってその後の思考を遮断した。

それでも俺は日曜日が楽しみで仕方がなかった。