年下男子は天邪鬼

大地は安斉さんがすでに結婚まで考えていることに絶句する

依子と安斉さんが結婚...

『年上で包容力があって優しくて
家事が出来なくても俺がするからいいよって
言ってくれる大人の男』

安斉さんの結婚と言う言葉に
依子が言っていた理想の相手像を思い出した。

「じゃあ、俺は先に行ってるから
お前もサボってないで早く来いよ!
それから依子さんを苛めないように」

安斉さんは空き缶をゴミ箱に入れると
念押ししてから
休憩室を出て行った。


依子、早速理想相手が見つかったじゃん

良かった良かった...

俺の思いとは裏腹に胸がキュッと痛んだ。

あ~、ダメだ。

きっと長い期間、彼女作らなかったから
欲求不満なんだ。

俺はスマートフォンを取り出すと
先ほど受付の女の子からもらった手紙を
取り出し、夜ご飯に誘うメールを送った。