映子さんの指に、赤い糸が見える。
その糸が黒岩くんの部屋に入り込んできて
クルクルクル
黒岩くんの左手の薬指に、巻き付き始めたんだ。
これって……
運命の赤い糸……
だよね?
黒岩くんの運命の相手は、私じゃない。
映子さんなんだ。
机の前に立つ私。
ショックを隠しきれない。
顔じゅうの血の気が、スーッと引いていくのが分かる。
お母さんが生きていた頃、言われたことがある。
縁結びの神様は、笑っている子が大好きだって。
でも今になって、もう一つ思い出した。
『縁結びの神様は、自分の気持ちに嘘をつく人は大嫌いなんだよ』
それ……私のことだ……



