沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません



「バド練に付き合ってくれるくらい、いいじゃん!」


「だから、彼女が家に来てるって言ってるだろうが!」



私が二人の喧嘩を止めなくちゃ。



「黒岩くん、私そろそろ帰るね」


「ここにいろ。 まだ弁当ができてない」


「いつもみたいに、お店のベンチで雑誌を読みながら待たせてもらうよ」


「じゃあ俺も店に行く。由乃を家まで送ってく」


「いいよ、いいよ。まだ外は明るいし、一人で平気だよ。映子さんの練習に付き合ってあげて」


「でも俺は、もっと由乃と一緒に……」


「ほ~ら、潤。彼女ちゃんの優しさを無下にしちゃダメでしょ。もっとストイックに練習しないと、世界一にはなれないってわかってるくせに。さぁさぁ、ラケット持って公園行こっ!」



そうだよね。

黒岩くんも、バドミントンの練習をしたいはずだよね。


オリンピックで優勝したい人が、私なんかに時間を使ってちゃダメだよ。