沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません



「でも俺さ、中学の時は毎日バドミントン漬けだったんだ。由乃が来る土曜の夕方も練習があって。たまにしか店にいられなくて。まぁ今思えば、忙しいってのは言い訳だったのかなって思うけど」


「言い訳?」


「由乃のことが好きすぎて、何もできなかったんだ」


「///」


「由乃の顔を見るだけでドキドキが加速しまくって。心臓が暴れまくって。フラれるのも拒絶されるのも怖くて。でも、他の男には絶対にとられたくなくて。由乃に笑顔を向けられないまま高校生になって、また奇跡が起きた。入学式の時、新入生の列に由乃がいた。違うクラスだったけど」



その時のことなら……



「私も覚えてるよ。お弁当屋さんの息子さんだって気づいて。目が合った時に、ペコっと頭を下げてみたもん」


「俺、無視したろ?」


「うん。冷たい目で睨まれた。私のことが嫌いなんだろうなって、その時思って……」