嬉しい、すっごく。
感激で涙がこぼれちゃいそう。
椅子に座る私。
たかぶる幸福感で、体中が震えだしてしまう。
まだ思い出せなくてごめんなさい。
黒岩くんと初めて会った日のことを。
その時の私は、黒岩くんをどう思ったのかな?
こんなカッコいい男の子に笑いかけられたら、それだけで恋のつぼみがはじけてしまいそうだけど。
黒岩くんは机の横に腰掛けると、私をまじまじと見つめてきた。
「学校も違う。名前も顔もわからない。もう二度と、この子に会えないかもしれない。それなら俺がバドで結果を残して、テレビに顔が映れば、手紙の一つくらい送ってくれるかもしれない。あの時は、そう期待するしかなくて」
そんな風に思ってくれてたの?
「そしたらある日突然、由乃が俺の家に弁当を買いに来た。夢かと思った。俺が毎日願いすぎてるせいで、幻覚が見えてるのかもって」
「……」



