――ドキドキドキドキ
黒岩くんの心音が聞こえてくる。
――ドキドキドキドキ
すごい速さで、黒岩くんの心臓が飛び跳ねている。
――ドキドキドキドキ
私だって負けていない。
肌から逃げ出しそうなくらい、私の心臓が暴れているんだ。
ととと…とりあえず、黒岩君から離れなきゃ!
LOVEハプニングに耐えられないし。
黒岩くんの腕の中から、逃げ出そうと試みた……のに……
「赤い糸が切れたら二度と結ばれないとか……聞いてないし……」
黒岩くんが、悲しそうな声を吐き出して
「生徒集会で……みんなの前で……思ってもないこと言って、ごめん……」
なぜか私に謝りながら、強く抱きしめてくるんだもん。
恥ずかしすぎて。
キュンキュンに耐えられなくて。
でも、黒岩くんの腕の中は心地よくて。
でもでも、ドキドキしすぎの心臓が持ちこたえられそうになくて。
「わわわ……私の方こそ……なんかごめんね」
意味もなく謝ってしまいました。



