一緒に、自分のことも願っっておこう。
「早く運命の相手と、出会わせてください」
雨の中が激しすぎて、私の声なんて誰にも聞こえていないはず。
そう思っていた。
……のに。
「出会ってるだろうが!」
いきなり私の手首が掴まれて
「帰るぞ!」
強引に、ひっ張られてしまいました。
バッと赤い色の傘を開げた、制服姿の男の子に。
雨の中、ただただ足を動かす私。
私の手首に感じるのは、強い締め付け感と人の温もり。
私の心臓が、どうしようもないほどドキドキ唸って困るのに……
――振り払いたくない。
そう思ってしまうのは、なぜだろう?
ドドドドド―。
私の心臓がさらに暴れ出した。
きっと私の耳の中に、男らしい声がこだましているせい。
『出会っているだろうが』



