沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません




そろそろ私も帰ろう。

カバンを持ち、私は廊下を歩く。


昇降口で靴を履き、外に出てみた。


相変わらずのザーザーぶり。

屋根のないところに出るには、かなりの勇気がいるほどの強雨。


傘無しで帰ったら、10秒で全身びしょぬれだな。

アハハ~。


でもいい。

それでいいんだ。

恋に一生懸命な子を、私は応援したいんだ。



屋根の下から、なまり色の空を見上げてみる。


縁結びの神様に届きますように。

私は目を閉じ、両手を合わせた。



『奈々ちゃんと友梨佳ちゃんの恋。

 どうか、実らせてあげてください』



今はザーザーぶりの大雨。

きっと縁結びの神様は、恋に頑張る乙女に微笑んでくれるはず。


だって、お母さんが言ってたから。


『縁結びの神様は、雨が大好きなんだよ』って。