「私は夏希ちゃんに憧れていたよ。人気者で、キラキラしてて、クラスのリーダー的な存在で」
「女子が集まってきてたのは、私が怖いからでしょ? 私と一緒にいたいわけじゃない。私にいじめられるのが怖い子たちが、私と仲良くしてくれてただけ」
そんなことはないと思う。
みんな夏希ちゃんと一緒にいるのが楽しかったから、あんなに笑ってたんだと思う。
「黒岩くんまで由乃ちゃんにとられたって知った時には、もうほんとダメでさ。怒りがこみあげてきちゃって。闇の感情がコントロールできなくなっちゃったんだ。だって私、入学したときから好きだったから……黒岩くんのこと……」
……そうだったんだ。
「ごめんね。夏希ちゃんの気持ちに気づけなくて」
「由乃ちゃんが頭下げることは一つもないでしょ? 謝らなきゃいけないのは私だけ」
「……そんなことは」



