夏希ちゃんは相変わらず。

私のことを、今でもよく思っていないみたい。


「おはよう」と笑顔で挨拶をしても、プイッと無視されてばかり。



でも、前ほどは傷つかないかな。


だって夏希ちゃんに無視されるたびに、誰かが私のところに来てくれて


「気にしなくていいよ」


温かい笑顔をプレゼントしてくれるから。





お昼休みになりました。


私はどんなふうに過ごしているかというと……



「由乃、一緒にお弁当を食べよ」



教室の一番前。

3つの席を三角に向かい合わせて、茜ちゃんと友梨佳ちゃんとペチャクチャおしゃべり。


この時間が、すっごく癒されるんです。



「私も由乃ちゃんを見習って、お弁当を作ってみた。3人でおかず交換しよう」


「友梨佳、いいねぇ~」


「二人に食べてもらいたくて、クッキーを焼いてきたんだぁ」


「由乃、マジで天使」


「私のお嫁さんになってよ~」