赤い毛糸が巻かれた、バドミントンのシャトル。
私は甘い恋心をシャトルに託し、黒岩くんに向かって投げる。
いたずら好きの風が突然吹いて、シャトルが横に飛ばされたのは予想外だったけれど。
さすが黒岩くん。
バドミントンのフットワークを使って、素早くシャトルをキャッチ。
私は感動して、パチパチパチ。
「黒岩くん、すごいね」
「彼氏を試すとか、生意気」
「試したんじゃないよ。風で飛んでっちゃっただけで……」
「由乃が可愛いすぎるから、あとでお仕置きな」
「えっ? お仕置きって、どんな?」
「教えてあげ~ない。その方が、俺にずっとドキドキしてくれるだろ?」
ニカっと笑った黒岩くん。
波打つ髪を色っぽくかきあげながら、ヤンチャな瞳を煌めかせるんだもん。
「カッコいい……」
ついつい私の口から、本音が飛び出しちゃった。



